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終戦の日の15日、佐世保釜墓地戦歿(ぼつ)者護持会(宮内雪夫会長)は、フィリピンの日本人収容所などで亡くなった戦没者が眠る佐世保市江上町の釜霊園で追悼式を開き、不戦の誓いを新たにした。
釜霊園には、1949年1月にフィリピンから佐世保市の浦頭港に着いた引き揚げ船「ぼごだ丸」で運ばれた軍人の遺体や遺骨、船内での死没者ら6500余柱が眠る。護持会は米軍が作成した名簿などを基に遺族を捜しているが、判明しているのは581柱。
追悼式は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で今年も規模を縮小し役員、会員の約20人が参列。正午の時報に合わせて黙とうした。宮内会長は「私たちが享受している平和と繁栄は、戦没者の皆さまの尊い犠牲の上に培われたもの。このことを永久に伝える義務がある」と追悼の言葉。参列者は供養塔に花を手向けた。