【新型コロナ】自宅療養者の健康観察 神奈川県が高リスク者のみに縮小

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症の自宅療養者を対象にした健康観察について、県は9日から高齢者など重症化リスクの高い人に限定するよう変更した。健康観察の簡略化を認める厚生労働省の事務連絡を受けた対応。健康観察の対象から外れた療養者に対しては、体調が悪化した場合は専用のコールセンター「コロナ119番」に自ら連絡するよう呼びかけている。

 対象を縮小したのは、無料通信アプリLINE(ライン)や自動電話「AIコール」を活用した健康観察。これまではすべての自宅療養者に、県から体調を確認する連絡を行っていた。9日夜以降に療養を始めた人については▽65歳以上もしくは2歳未満▽血中酸素飽和度の値が95%以下▽40歳以上65歳未満で基礎疾患がある▽妊娠している─などのいずれかの条件を満たす人に限定した。県は見直しの理由を「重症化リスクの高い人に重点的に対応できるようにするため」と説明している。

 県が公表している自宅療養者数は健康観察の対象者数を基に集計しており、9日以降の集計は健康観察の対象となっている自宅療養者のみに限定されている。

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