長崎市松山町の平和公園で平和祈念式典が開かれた9日以降、ロシアのガルージン駐日大使が自身の名義で同公園の平和祈念像前に献花していたことが、在日ロシア大使館への取材で18日までに分かった。市は、ウクライナ侵攻を続けるロシアを今年の式典に招かなかったが、同大使は交流サイト(SNS)上で反発していた。
同大使館によると大使本人は同市を訪れておらず、代理人が花を供えたとみられる。市は12日、ガルージン氏名義の花が置かれていることを把握。15日に同大使館に電話で確認を取り、献花に対する謝意を伝えたという。
広島、長崎両市は5月下旬、それぞれ原爆の日の式典にロシアと、同国を支援するベラルーシの大使を招待しないと表明した。これに対し、ロシア側はフェイスブック上などで「拒絶を選んだ」と反発。ガルージン氏は広島原爆の日(8月6日)前の4日、広島市を訪れ、原爆慰霊碑に献花していた。
平和祈念像前に“露駐日大使”名義の献花あり 式典招待なしにSNSで反発
- Published
- 2022/08/19 11:20 (JST)
- Updated
- 2022/08/19 11:45 (JST)
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