瀬戸芸 宇野港会場の歩み伝える 玉野で写真展、作品を紹介

瀬戸内国際芸術祭の宇野港会場の作品を紹介する写真展

 開催中の現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2022(瀬戸芸)」の夏会期(9月4日まで)に合わせ、これまでの玉野市の宇野港会場の歩みを伝える作品写真展が19日、市立図書館・中央公民館ギャラリーで始まった。

 瀬戸芸に宇野港会場として初めて正式参加した2013年からの過去作品と、22年現在で展示されている全作品をパネル約35枚で紹介している。

 19年は、休止中の宇高国道フェリーの乗り場に光をともしたLED作品「IN TRANSITION/IN PROGRESS」、H鋼を斜めや水平に絶妙なバランスで配置した「斜めの構成1」「斜めの構成2」「水平の構成3」などの会期中限定作品で当時のにぎわいを思い出させる写真が並ぶ。

 13年は、築港商店街などで写真家の作品展や連絡船など市民の思い出が集まった公募写真展を開いた「街中写真プロジェクト」を紹介。22年夏会期から加わった日之出公園の「S.F.(Seaside Friction)」など新作のほか、JR宇野みなと線(宇野線)の4駅をペイントしたアートプロジェクトなどの写真も展示している。

 訪れた男性(76)=同市=は「たくさんの作品が来ていたことを思い出して懐かしい。若者がたくさん訪れてまちに活気が出ればいい」と話した。

 作品写真展は午前9時~午後9時。24日午後1時まででいったん終了し、30日~9月4日(4日は午後5時)に再び開催する。

 8月20日は同ギャラリーで、市の製塩の歴史に関心を持ってもらおうと、ノリや紫イモなど市産食材の粉末を使ってオリジナル塩を作るワークショップを開催する。午前10時~午後3時。参加無料。申し込み不要で先着50人程度。

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