「応援する」の手話は? 小学生がラジオで紹介 国体テーマ、9月放送

「応援する」の手話を練習する菅原さん(右)と若林さん=19日午後、宇都宮市昭和2丁目

 子どもたちがラジオで手話を紹介するCRT栃木放送の番組内コーナー「手話でシュワッチ!」の収録が19日に行われ、手話サークルのメンバーが10月開催の「いちご一会とちぎ国体」をテーマに、「選手」や「頑張る」などの手指の動きをリスナーに向け言葉で説明した。収録分は9月7日から毎週水曜日に計4回、午後3時15分ごろから5分ほど放送される。動画も番組ツイッターで公開する。

 手話サークル「ジュニアあすか」に所属する宇都宮市西原小3年の菅原睦(すがわらちか)さん(8)と同横川東小3年の若林七星(わかばやしなな)さん(8)が、市内のスタジオで収録に臨んだ。

 「『応援する』の手話は、両手をグーにして上下に重ねたら、旗を振るように元気よく左右に動かします」。2人は優しい語り口で陸上やサッカーといった競技名などの動きも説明。「耳が不自由な人の力になりたい」と目を輝かせた。

 手話を身近に感じてもらおうと、コーナーは2021年5月に始まった。視覚情報を音声で伝える実験的な取り組みで、「創造力をかき立てられる」と好評を得ている。

 コーナーを手がけるフリーランスディレクターの目加田友子(めかだともこ)さん(44)は「多くの方に手話を覚えてもらい、国体を応援したい」と力を込めた。

ラジオで手話コーナーの収録に臨む若林さん=19日午後、宇都宮市昭和2丁目

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