現代サッカーの花形ポジションであるサイドアタッカー。スピードや個人技による突破力を求められるポジションだが、決して不可欠ではない。
今回はテクニックだけに頼らない、サイドで活躍した5人の選手を見ていきたい。
トーマス・ミュラー
バイエルン一筋のミュラー。今季で15年目のシーズンを迎えている。
中央の攻撃的なポジションが主戦場だが、これまで右サイドでも度々活躍してきた選手だ。特に17-18シーズンは、多くの試合で右サイドのアタッカーとして起用されていた。
この年はブンデスで8ゴール14アシストをマーク。サイドからも多くのゴールに関与していた。迎えた今季も再び右サイドを中心にプレーしており、ブンデスでは2試合で1ゴール2アシストと流石の活躍を見せている。
フアンミ
ベティスのウィング、ファンミ。マラガで育成された選手であり、一時はサウサンプトンでもプレーしていた。
ソシエダでスーパーサブとして存在感を示した後、2019年からベティスでプレーしている。ただ負傷もあって、加入後2シーズンは出場機会に恵まれずにいた。
そんな中で迎えた昨季だったが、ラ・リーガでは16ゴールをマーク。劇的なカムバックを果たし、その決定力の高さを改めて証明した。
迎えた今季も開幕戦で2ゴールと好調を維持している。
ミケル・オヤルサバル
レアル・ソシエダ生え抜きの10番、オヤルサバル。元々はトップ下の選手だが、デビューして以降は主に左サイドで起用されているレフティだ。
2017-18シーズンに本格的にブレイクを果たすと、4シーズン連続でリーグ戦2桁ゴールをマークしている。昨季こそ負傷でシーズンの多くを欠場し5シーズン連続とはならなかったが、それでも9ゴールを決めていた。
現在も昨季に引き続き負傷でチームを離れているが、復帰した暁には久保建英との共演にも注目だ。
ロビン・ゴセンス
昨季途中からインテルへ加入しているゴセンス。ドイツ出身だが、オランダでデビューを果たしたという異色の選手である。
本職は左サイドバックだが、アタランタへ引き抜かれると超攻撃的なウィングバックとして覚醒。ボックス内ではストライカー顔負けのプレーを見せ、2019-20シーズンは9ゴール、その翌年は11ゴールを量産した。
昨季は負傷による長期離脱に苦しんだが、迎えた今季は新たなチームでも得点源として活躍したいところだ。
アントワーヌ・グリーズマン
昨季からローンでアトレティコへ復帰しているグリーズマン。主に中央で影響力を発揮するタイプだが、サイドからでも活躍できる選手である。
ブレイクを果たしたソシエダでは、左サイドでゴールを量産、注目を集めるようになった。またアトレティコで活躍した後に引き抜かれたバルセロナでも、左サイドでの起用が多かった。
メッシやスアレスなどに比べれば派手さはなかったかもしれないが、それなりの数字を残すことに成功している。