「雲仙葡萄」2年ぶり品評会 糖度や色合いなど5項目を審査 島原

糖度や色合い、房の形などを審査した品評会=島原市湊町

 「雲仙葡萄(ぶどう)」の栽培に取り組む県葡萄生産販売組合(草野明組合長、37人)は20日、長崎県島原市湊町の島原ショッピングモールウィルビー敷地内でブドウの品評会を開いた。審査の後、出品されたブドウは即売され、買い求める客でにぎわった。新型コロナ禍の影響で、2年ぶりに実施した。
 同組合は1951年に発足し、栽培面積は約10ヘクタール。県島原振興局などによると、県内のブドウ栽培の草分け的存在。品評会は品質向上や消費拡大が目的で、ピオーネや巨峰、バイオレットキングなどの約20品種、約80点が出品された。
 同振興局の担当者らが糖度や色合い、粒のそろい、房の形など5項目を審査。今回の平均糖度は17.5度で、最高は約22度あったという。最優秀賞には、同市門内町の大町武弘さん(77)栽培のシャインマスカットが前回に引き続き選ばれた。
 大町さんは「気温や雨の関係でなかなか栽培が難しかったが、何とか工夫して今年も満足できるブドウができた。努力してよかった」と話した。


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