児童虐待対応3332件 微減でも依然高水準 栃木県内児相・市町2021年度

県内の児童虐待相談対応件数の推移

 県こども政策課は20日までに、2021年度に県内の児童相談所(児相)と市町が児童虐待の相談を受けて対応した件数が前年度比2件(0.1%)減の3332件だったと発表した。減少は2年連続だが、高水準で推移している。同課は「虐待防止への意識が浸透し、通告につながっている」と分析する一方、コロナ禍で親子が一緒に過ごす時間が増え、虐待リスクを高める可能性もあると懸念している。

 内訳は、児相が前年度比30件(1.9%)増の1625件。市町は32件(1.8%)減の1707件だった。市町分は、児相からの事案送致分の285件を含む。

© 株式会社下野新聞社