英語で交流「仲間できた」 窄中さん(奈留高2年) AIG外交官プログラム参加

修了証を手にする窄中さん=五島市奈留町

 日米の高校生が交流し、双方の文化を学ぶ「AIG高校生外交官プログラム」(同実行委主催)の日本プログラムが今夏、京都市で開かれた。長崎県から五島市の県立奈留高2年、窄中玲央さん(17)が参加。「チャレンジする大切さを学んだ」と振り返った。
 米国に派遣する渡米プログラムと、国内で交流する日本プログラムがある。日本プログラムは、選考で選ばれた全国の20人が7月23日~8月1日、来日した米国の16人と交流した。
 窄中さんは、実践的な英会話や多様性について学びたいと参加。日本文化を伝える活動や社会問題をテーマにしたグループ討議などに臨んだ。
 日米関係の歴史を学び、被爆体験の講話を聞く活動では、平和な世界の実現に向けて議論。窄中さんは、8月9日の長崎原爆の日に平和集会を開いている学校の活動を紹介し、互いの歴史や文化を学ぶことが平和につながると発表した。
 期間中、自身の考えをうまく伝えることができず、もどかしさが募ったが、身ぶり手ぶりを交えて会話。相手が励ましてくれたり、平易な単語を使ってくれたりして次第に打ち解けたという。ペアを組んだ相手とも友情を育んだ。
 修了証を手にした窄中さんは「大事な仲間ができた。流ちょうに話せなくても、もがいて出た言葉で伝えることが大切だと感じた。もっと英語を勉強したい」と語った。


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