スーパーフォーミュラ・ライツ第15戦は1周目の攻防を制した木村偉織が優勝。今季3勝目を飾る

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会は8月21日(日)、栃木県のモビリティリゾートもてぎで第15戦の決勝レースが行われ、スタート直後の攻防を制した木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がトップチェッカー。今季3勝目を飾った。

 この週末最後のレースとなったスーパーフォーミュラ・ライツ第15戦。第13戦の順位でグリッドが決まっており、ポールポジションに小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)、2番手に太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)、3番手に木村、4番手に古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が並ぶグリッドとなっていた。

 西日が差すなかで迎えたスタートでは、2番手の太田の加速が鈍く、木村、古谷がこれをかわしていく。木村はさらに4コーナー立ち上がりでトップに立った小高のテールにつくと、5コーナー立ち上がりでアウトから仕掛け、S字までの間にこれをパス。トップに浮上した。

 その後はトップの木村、2番手となった小高は1〜2秒ほどのギャップでレースを進め、3番手の古谷、さらに4番手となった太田がテール・トゥ・ノーズの戦いを展開していく。しかしこの攻防はチェッカーまで変わることはなく、木村が第9戦オートポリス以来となる今季3勝目を飾った。

 3位争いは太田が0.294秒差まで古谷を追いつめるも、古谷が表彰台を死守。5位は4台の争いを制した川合孝汰(Rn-sports 320)で、3戦連続得点を果たした。6位は菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)となった。

 マスタークラスは、序盤からDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)と今田信宏(JMS RACING with B-MAX)のバトルが長く続いていたが、10周目のビクトリーコーナーで2台は接触。DRAGONはグラベルにストップし、今田はフロントウイングを破損したが、ピットに戻った今田は修復を果たしフィニッシュ。優勝を飾り、2022年のマスタークラスチャンピオンを決めた。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会

第15戦モビリティリゾートもてぎ 決勝結果

Pos. No. Driver Car Engine Laps Grid

1 1 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 14 3

2 37 小高一斗 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 14 1

3 36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 14 4

4 2 太田格之進 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 14 2

5 10 川合孝汰 Rn-sports 320 スピースA41 14 5

6 50 菅波冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 スピースA41 14 7

7 38 平良響 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 14 10

8 35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 トムスTAZ31 14 9

9 4 今田信宏(M) JMS RACING with B-MAX スピースA41 13 8

R 30 DRAGON(M) TEAM DRAGON B-MAX 320 スピースA41 9 6

天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1’46.148 11/14

スーパーフォーミュラ・ライツ第15戦の1周目の様子
木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)
古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)
川合孝汰(Rn-sports 320)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦を制した木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)
スーパーフォーミュラ・ライツ第15戦 表彰台
DRAGONと今田信宏の争い
DRAGONと今田信宏の接触
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦でマスタークラス優勝を飾った今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

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