九頭竜川に5800基の燈籠、3年ぶり光の帯 福井県永平寺町、打ち上げ花火も

約5800基の燈籠で、川面に光の帯ができた「永平寺大燈籠ながし」=8月21日夜、福井県永平寺町の九頭竜川永平寺河川公園

 福井県永平寺町の夏の風物詩「九頭竜フェスティバル2022 第35回永平寺大燈籠ながし」は8月21日夜、同町の九頭竜川永平寺河川公園で川に燈籠を流すメインイベントを行った。先祖供養や家内安全、新型コロナウイルス禍収束などの願いを込めた約5800基が、3年ぶりに川面に光の帯を描いた。

 2020年と21年は一般来場者なしで、燈籠ではなく先祖供養の短冊を載せた「燈籠舟」を流した。今年は来場者が燈籠を流す本来の形式で20日に実施予定だったが、雨による増水で21日に順延となり、実行委員会のスタッフが流す形に変更された。

 午後6時半ごろ、スタッフら約50人が燈籠を川にそっと浮かべ始めた。訪れた人は、ゆらゆらと流れる明かりを静かに見つめ、約千発の打ち上げ花火も楽しんだ。

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