大雨で濁る福井県の川、合流地点で色の違いくっきり 上流の南越前町で大雨被害から2週間以上続く

九頭竜川(手前)と合流する濁った水の日野川(奥)。水の色の違いがくっきりと分かる=8月20日、福井県福井市高屋町から撮影

 8月5日に福井県南越前町に大雨が降って以降、同町が上流部にあたる日野川の水が、2週間以上茶色く濁り続けている。福井市高屋町付近の九頭竜川との合流地点では20日、水の色の違いがくっきりと分かれているのが確認され、災害の大きさを物語っている。

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 川の濁りは、流れ込んだ大量の土砂などが原因とみられるが、日野川用水土地改良区の担当者は「大雨による濁りは、通常なら1週間ほどで収まる。これだけ長いのはここ10年で初めて」と話す。濁りが続く理由については「19日時点で、日野川上流にある広野ダム(南越前町)の水そのものが濁っていた。(同じく上流の)桝谷ダム(同町)の水も若干濁っていた。そのため、川の水が濁っている可能性がある」とした。

 日野川沿いに住んでいる越前市瓜生町の50代男性は「大雨が降った5日以降、ずっと茶色い水が流れ続けており、何となく不安。農業用水などに影響があるのではないかと心配」と話していた。

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