【新型コロナ】川崎で新たに1595人感染 50代男性ら2人死亡

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は22日、市内外に住む10歳未満~100歳以上の男女1595人の感染が新たに確認されたと発表した。川崎区に住む70代男性、50代男性の死亡も確認した。市は1559人の感染経路を不明としている。感染経路が判明している人のうち、家庭内感染は19人、陽性者との接触者は17人だった。

 市によると、川崎区に住む70代男性は同区のサービス付き高齢者住宅に入居中で、10日に陽性が判明。在宅酸素療法を続けたが、20日に死亡した。死因は新型コロナウイルス感染症関係で、男性には高血圧の基礎疾患があった。ワクチン接種歴は不明。

 川崎区に住む50代男性は16日に陽性が判明した。男性は軽症で、自宅で療養を続けた。男性は重症化のリスクがある「重点観察対象者」で、18日に健康観察の連絡を受けた際、職員に「苦しい」と伝えた。男性は市内の医療機関に救急搬送されたが、20日に死亡した。死因は敗血症性ショックだった。男性は高血圧、不整脈などの基礎疾患があり、ワクチンは3回接種していた。

 市は、川崎区の通所介護施設で、新たに80代女性利用者1人の陽性が判明し、利用者計9人の感染が確認されたとして、新たなクラスター(感染者集団)と認定した。

 市は22日、ヤクルト鹿島田保育園(幸区)、ぶれあ保育園・武蔵中原第二(中原区)で、複数の職員が感染し、施設の運営が困難になったとして、両施設を22日から当面の間、臨時休園すると発表した。

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