運転士寝過ごし電車に遅れ 起床装置かけ忘れ JR宇都宮線、最大32分遅れ380人に影響

JR黒磯駅=2016年

 JR東日本大宮支社は23日、宇都宮線の運転士が起床時刻を寝過ごし、午前6時31分黒磯発宇都宮行き上り普通電車に最大32分の遅れが生じたと発表した。約380人に影響した。

 同社によると、運転士は22日夜、黒磯駅で乗務を終え、駅構内の休養室で仮眠を取った際、専用の起床装置をかけ忘れた。装置は、背中に敷かれた空気枕が膨らみ体を弓なりにさせて目覚めさせる仕組みという。

 また、管理者2人はタブレット端末で運転士とやりとりし点呼することになっていたが、管理用システムのアラームが作動せず、確認を失念したという。

 23日朝、所定時刻になっても車庫から電車が出て来ないことに駅員が気付き、運転士の寝過ごしが発覚した。別の職員が運転士に電話をかけ、起床させた。

 同社は「お客さまにご迷惑をおかけし、おわび申し上げる。再発防止に努めていく」とコメントした。

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