詐欺被害を2度防ぎ感謝状 備前署 コンビニと店員3人に贈る

感謝状が贈られた(右から)玉岡さん、友納さん、中嶋さん

 備前署は、備前市の70代男性を2度にわたって詐欺被害から防いだとして、ローソン備前伊部久保田店(同市伊部)と店員の3人に感謝状を贈った。

 3人は、友納幸一副店長(37)、中嶋ルナさん(21)、玉岡杏佳さん(21)。

 同署などによると、7月18日午前、来店した男性がレジで「宝くじで高額当選を得るための方法を鑑定してくれるメールが届いたので、お金を送りたい」と相談。応対した中嶋さんと玉岡さんが詐欺を疑い、同署に通報した。

 今月8日にも同じ男性が同店を訪れ、「30億円の贈与金を手にするために、電子マネーで手数料を支払う必要がある」などと話したことから、中嶋さんが通報して被害を未然に防いだ。

 19日に同署で感謝状の贈呈式があり、関孝宏署長が店員3人に賞状を手渡した。友納副店長は「巧妙な手口が増えていると聞く。今後もお客さまとの何げない会話を大切にしていきたい」と話していた。

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