クビアカツヤカミキリ、鹿沼で初の被害確認 栃木県内8市町目、県央でも拡大

県内の樹木に被害を広げているクビアカツヤカミキリ(県提供)

 栃木県環境森林部は23日、モモやウメなどの木に寄生して枯死させる特定外来生物の昆虫「クビアカツヤカミキリ」の被害を、鹿沼市で初めて確認したと発表した。県内での被害確認は足利市、栃木市、佐野市、小山市、壬生町、野木町、宇都宮市に続き8市町目。

 同部によると、被害が確認されたのは鹿沼市粕尾地区の民地にあるウメの木2本。

 県の生息範囲確認調査で、委託業者が幹に幼虫の排出するフラス(ふんや木くず)があるのを19日に発見した。県と同市が現地調査し、クビアカツヤカミキリの被害と断定した。県は拡散防止対策を講じる一方、同市と連携して半径2キロを対象に調査も行う。

 7月下旬には宇都宮市内で被害が初確認され、県央地域にも広がっている。県自然環境課は「今回は初期段階で発見できた。県民に注意喚起し、早期発見によって生息範囲の拡大を食い止めたい」としている。

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