【2022.08.23配信】日本薬剤師会は、厚生労働省医政局が概算要求で求めている「医薬品供給情報の一元管理システム構築」の必要性について言及し、「早急に対応を」と述べた。
8月23日に厚生労働省が開いた「薬事・食品衛生審議会 医薬品等安全対策部会」の場で、委員である日本薬剤師会常務理事の橋場元氏が、抗原検査キットのOTC化議論に関連し発言したもの。
橋場氏は市場の供給状況が見えづらいこともOTC化の問題点であることを指摘した上で、「医薬品供給情報の一元管理システム構築」が必要との考えを表明した。
「昨今、ジェネリック医薬品など供給不安というものがいろんな形で起こっている。一部報道で医薬品供給情報の一元管理システムを構築する方向とあったが、ぜひシステム化を早急に対応をお願いしたいと考えている」と述べた。
ただ、今回の抗原検査キットで一元管理してほしいということではなく、今回の抗原検査キットの問題に限らずシステムが求められているとの立場を明確にしたもの。
なお、医療用抗原検査キットを１類としてOTC化することには了承した。
事務局は「まだ概算要求にも至っていない段階の報道ではあったが、概念としては医薬品の流通状況を把握することは重要だと思っている」と回答した。
