国体 バレーボール少年女子 敗戦の悔しさをバネに飛躍を誓う東九州龍谷

全国高校総体(インターハイ)を5位で終えたバレーボール女子の東九州龍谷(東龍)。大会直後に選手の体調不良者が増え、2週間弱の長期休養を経て、東龍単独チームで出場する国体九州ブロック大会に向けて、急ピッチで試合ができる状態に仕上げている。

休養期間には全国高校総体での試合動画を何度も見直し、良かった部分、悪かった部分を抜き出し、共有したという。相原昇監督は「(負けた)八王子実践ではフルセットまで持ち込まれたことが全て。勝負のかかった場面で勝ちきれない甘さが出た。それを選手に落とし込めなかった指導者の責任。日本一になるためには、まだまだ突き詰めなければいけない」と反省の弁を述べたが、「日本一には届かなかったが、ある程度の手応えをつかんだ大会だった」と収穫もあったようだ。

全国高校総体では課題と収穫を手にした

全国高校総体では、絶対的なエースの飯山エミリ(3年)をオポジットからミドルブロッカーに戻して負担を軽減し、前衛時のブロック、スパイクに集中させることで決定率は上がった。経験の少ない2年生は大舞台を経験して、戦力として計算できるようになった。国体九州ブロック大会に向けて、相原監督は「インターハイのメンバーをベースに、セッターの対角のポジションで試したい選手がいるし、他のポジションも全体のレベルアップができればいい。もちろん勝つことが大前提」と国体出場権獲得とともにチームの底上げを図る。

セッターの佐村美怜(同)は、「インターハイで負けたことで、細かいところまで目が行き届くようになった。みんなの意識も変わったし、それぞれが意見を言い合えるようになった」とチームの変化を感じている。3年ぶりの国体開催は3年生にとっては最初で最後の大会となる。「日本一を掲げている以上は、まずは予選を突破する。それが全ての始まりとなる。どんな大会でも大分県代表としての誇りはあるが、先輩たちからは、国体はさらにその意識が高くなると聞いている」(佐村)と、いつもと異なるユニフォームを着て試合をすることが楽しみのようだ。

練習から意見を言い合えるようになった

(柚野真也)

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