南消防署を移転し再整備 脱炭素化に配慮、27年度開設へ 宇都宮市

 宇都宮市の佐藤栄一(さとうえいいち)市長は25日の定例記者会見で、老朽化した南消防署(宮の内1丁目)を、約700メートル北の同じ国道4号沿いに移転、再整備する計画を発表した。大規模災害が増える中、対応拠点として機能を維持できるよう太陽光発電設備などを新設、2027年度の開設を目指す。脱炭素化への配慮も特徴だ。

 南消防署は築後41年経過し、職員の増加や消防車両の大型化で手狭になった。激甚化、頻発化する地震、豪雨災害のほか、感染症流行時などにも、継続的な業務が一層求められるようになっている。

 計画によると、新消防署の立地は上横田町で、陸上自衛隊北宇都宮駐屯地の東側。敷地面積は現在の約2.8倍の約6500平方メートルになる。

現在の南消防署

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