拾ったプラごみ サーフボードに 児童ら波乗り体験

発泡スチロールごみから作られたサーフボードでサーフィンを楽しんだ児童ら

 漂着ごみがサーフボードに変身―。宮崎市と新富町で放課後等デイサービス施設を運営するエープロジェクト(宮崎市、藤原和将社長)は23日、宮崎市青島でサーフィン体験会を開いた。昨夏に清掃活動で拾った発泡スチロールごみを素材に作られたサーフボードがお披露目され、子どもたちは元気いっぱいに波乗りを楽しんだ。
 海に捨てられた発泡スチロールからサーフボードを作る愛知県の縫製会社の活動に、プロサーファーの資格を持つ藤原社長(45)が賛同。昨年8月、子どもたちと共に同市内海の海岸でごみ拾いを行い、回収した素材を同社に送った。今年に入り、完成したサーフボードが届いた。
 23日の体験会には、新富教室の児童18人が参加。藤原社長らの指導でボードに立つテイクオフに挑戦し、成功するたびに歓声が上がった。
 初めてサーフィンをしたという西都市・妻北小4年、森川瑛心君(9)は「ボードに立てて気持ちよかった。身の回りの自然をきれいにしようと思った」と笑顔。藤原社長は「まずは『海って楽しい』と感じてもらうことが出発点。そこから自然の大切さやリサイクルの意識に気付いてくれれば」と話していた。

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