県内コロナ感染者1.3倍に増加 直近1週間、ピーク見通せず

 岡山県は26日、県内の直近1週間(18~24日)の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。新規感染者数は2万6673人と前週(11~17日、1万9997人)の約1.3倍に増加し、過去最多を更新。盆期間に人の移動が増えた影響が続いており、オミクロン株派生型のBA・5による流行「第7波」は依然としてピークが見通せない状況だ。

 この日の新型コロナ対策本部会議で明らかにした。1日当たりの感染者数は2千~4千人台で推移し、1週間を通じて前週の同じ曜日を上回った。クラスター(感染者集団)は高齢者施設や医療機関を中心に57件発生し、倉敷市の医療機関で48人が感染するケースもあった。

 感染状況を表す各種指標も軒並み悪化した。病床使用率は63.0%で前週に比べ0.3ポイント上昇、重症者用の病床使用率も1.4ポイントアップの23.5%となり、医療現場はさらに厳しさを増している。10万人当たりの療養者数も1568.5人(前週1304.8人)とこれまでで最も多い。

 全体のレベル判断は5段階のうち上から3番目の「レベル2」を維持する。県が18~24日に行った抽出調査によると、感染者全員がBA・5などの可能性があり、ウイルスは派生型に完全に置き換わっているという。

新型コロナウイルスの感染状況が報告された県の対策本部会議

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