牛舎跡、四季彩る花畑に 全頭失い再び前向く 口蹄疫終息12年

口蹄疫後に牛舎を取り壊した跡地で花を育てている黒木里子さん。「花や友達から元気を分けてもらって楽しく過ごしている」と笑う

 ピンクのケイトウ、純白のフロックスなどが入り交じって自然な様子で咲き、優しい香りが漂う川南町・南原地区、黒木里子さん(79)の花畑。家屋に隣接する広い敷地には以前、牛舎が並んでいたが、2010年の口蹄疫で全頭を失った。和牛繁殖農家をやめて、牛舎を取り壊した跡地で花を育てる黒木さん。「好きなことをしているから幸せ。下を向いても楽しいことはない。前向き、前向きよ」と笑う。

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