2050年 目指す社会の姿は? 高校生40人、岡山で大討論会

地域活性化や環境などをテーマに開かれた高校生大討論会

 持続可能な未来、地域循環型の共生社会の実現を目指し、岡山県内外の高校生が意見を交わす「高校生大討論会―大人でも子どもでもない私たちにできること」(山陽新聞社主催)が27日、岡山市北区柳町の同社で開かれた。自身が中枢を担う2050年の目指す社会の姿を描き、地域活性化や教育、環境などの課題解決に向けた方策を話し合った。

 約40人が参加。七つのテーマ別に議論した後、同社さん太ホールでテーマごとに発表した。

 ジェンダー(社会的性差)関連では、女子用のスラックスなど制服の選択肢が増えているものの、実際は他の生徒の目を気にして選びにくい現状があると指摘。学校のホームページなどを利用し、偏見をなくしていくべきだと強調した。

 若い世代を呼び込んで活性化を図るために、行政は10~20代や子育て世代への施策を充実させてほしいという要望や、食糧難を見据え、昆虫食を推進する提案なども出た。

 コーディネーターを務めた県教委の室貴由輝・高校魅力化推進室長らは、高校生のアイデアを評価するとともに、継続して議論を深めていく必要性を示した。

 討論会は山陽新聞の紙齢5万号を記念し、初めて企画。テーマ設定や運営方法は生徒たちが実行委員会をつくり話し合って決めた。

 テーマごとの発表の様子はライブ配信した。山陽新聞社のホームページで9月30日まで視聴できる。

(詳報は9月4日付山陽新聞朝刊に掲載予定)

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