約1300年前に下野国分寺で行われていた法会(ほうえ)を現代風にアレンジした「しもつけ燈桜会(とうおうえ)」が27日、下野市国分寺の天平の丘公園で行われた。
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ろうそくの入った灯籠を約4千個並べる夏の風物詩。「下野の国」の人々が幸せを祈っていた古代にいざなうように、ろうそくの火が幻想的に揺らめいた。真岡市、厚木(あつぎ)ヤスさん(74)は「初めて来ました。涼しい風の中の明かりは幻想的ですね」と話していた。
燈桜会に先立ち、10月の「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」の下野市の炬火(きょか)採火式も行われた。坂村哲也(さかむらてつや)市長らが見守る中、市職員が「まいぎり式」で起こした火をランプからトーチに移し、市内の中学生らがミニ炬火台に点火した。
燈桜会は28日(午後5時15分~9時)も行われる。