鶴南時津分校、2024年4月本校化へ 新校名募集 長崎県教委

 長崎県教委は、知的障害の子どもが通う県立鶴南特別支援学校時津分校(西彼時津町)について、児童生徒数の増加を受け、2024年4月に本校化する。新たな学校名を県民から募集。本校化によって校長や事務長らが配置され、より地域に根差した学校運営や、きめ細やかな指導ができるようになるとしている。
 18日の定例教育委員会で説明した。時津分校は、長崎市蚊焼町の県立鶴南養護学校(当時)の分教室として06年度に小学部、12年度に中学部をそれぞれ設置し、高等部が設置された15年度に分校となった。県教委特別支援教育課によると、通学圏の時津や同市北西部の宅地開発で子育て世代が増えたことに加え、特別支援学校教育への理解も高まり、入学希望者が増えている。
 時津分校の22年度の児童生徒数は133人。県内の特別支援学校計23校(本校13、分校4、分教室6)の中で4番目に大きい規模となっている。現状で5教室不足しているが、本校化に伴う校舎の増築で解消する。
 鶴南特別支援学校には時津分校のほか、五島分校(五島市)と西彼杵分教室(西海市)もある。4校とも同じ校長と事務長が受け持っており、時津の本校化で負担軽減を図る。西彼杵分教室は、時津の新校の分教室となる。
 新校名は9月1日から30日まで募集。県庁1階、時津町役場、時津分校に用紙と応募箱を設置するほか、今月22日以降に県教委ホームページに掲載する用紙に必要事項を記入の上、同課にメールする。問い合わせは同課(電095.894.3402)。


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