誘客へ観光圏「西九州」発信 新車両活用の旅行プラン続々 JR九州と長崎、佐賀両県

佐賀・長崎DCの概要を発表した(左から)大石知事、古宮社長、山口知事=福岡市

 JR九州と長崎、佐賀両県が10~12月に全国展開する大型観光PR「佐賀・長崎デスティネーションキャンペーン(DC)」について、3者は30日、概要を発表した。9月23日に運行を開始する西九州新幹線かもめや観光列車「ふたつ星4047」といった新車両を利用した旅行などを提案。観光圏「西九州」の発信を強化し、全国からの誘客を目指す。
 福岡市内でJR九州の古宮洋二社長、佐賀県の山口祥義知事とともに記者会見した本県の大石賢吾知事は「西九州新幹線の開業でより早く、快適な旅が楽しんでもらえる。旅先は迷わず『西九州』へ」と呼びかけた。
 両県の歴史や文化、食を楽しめる旅行商品のほか、島原鉄道や松浦鉄道など他の交通事業者と連携した周遊きっぷも新たに作り、新幹線の沿線外にも足を運んでもらう観光メニューをそろえた。
 両県の観光情報を掲載したガイドブックを約40万部作製し、全国のJR主要駅や旅行会社などに設置。DC専用ホームページでも情報を随時、更新する。全国のJR主要駅や在来線列車内にはPRポスターが掲示され、「西九州」の露出を大幅に増やしていく。
 JR九州は、DCとは別に9月23日から半年間、独自のキャンペーンも展開する。キャッチコピーは「西九州開店」。西九州全体を店に見立て、新幹線開業で新たな魅力が生まれることを表現した。お笑いコンビの博多華丸・大吉さんをキャンペーンタレントに起用し、ポスターや動画などを通じ、両県への旅行需要を喚起する。


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