「BA・2.75」岡山初確認 オミクロン株の新たな派生型

岡山県庁

 岡山県は31日、新型コロナウイルス感染を公表済みの1人(年代、性別非公表)がオミクロン株の新たな派生型「BA・2.75」に感染していたと発表した。県内での同型の確認は初めて。

 県によると、7月下旬に発症。県環境保健センター(岡山市)でのゲノム解析で同型への感染が判明した。感染が確認されている県外地域に訪問歴があったことから、県は「市中感染の可能性は低い」としている。

 BA・2.75は6月以降にインドを中心に各国で報告され、国内でも東京や愛知、大阪などで感染が確認されている。国立感染症研究所によると、インドではBA・2.75の報告以降、新型コロナの感染者数や死亡者数が増加傾向に転じたが、直接の因果関係は不明としており、感染力の強さなどは分かっていないという。

 岡山県新型コロナ対策室は「変異株であっても従来と同様、マスク着用や手洗いなどの基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたい」としている。

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