初代 福山藩主・水野 勝成 の肖像など搬出 「めったに出さない」 特別展で展示へ

特別展で展示するため、福山城(広島・福山市)を築いた 水野 勝成 ゆかりの資料が、保管している菩提寺から搬出されました。

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福山市の賢忠寺から搬出されたのは、広島県の重要文化財でもある 水野 勝成 の肖像画と甲冑(かっちゅう)です。賢忠寺は、福山城を築いた初代 福山藩主・水野 勝成 によって400年前に開かれ、ゆかりの資料数十点が保管されています。

肖像画は、勝成が存命中の1645年に描かれたとされ、晩年の様子がわかる貴重な資料です。

重さおよそ10キロの甲冑は、室町時代から安土桃山時代に作られたものとみられます。

「関ケ原の戦い」で勝成が大垣城を攻めたときに着ていたとされ、胴の両わきには、鉄砲傷のようなあとが残されています。

搬出前に、福山城博物館の学芸員が保存状態などを確認しました。

賢忠寺 水野 覚禅 住職
「このたび、福山城がリニューアルされまして初めての特別展に声をかけてもらいました。めったに出さないものですので、ぜひ、みなさんに見てもらいたい」

勝成など徳川家ゆかりの武将に関する特別展は、10月から福山城博物館などで開かれ、およそ80点の資料が展示されます。

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