かなり苦しい経済状態にあると言われながらも、今季もなかなかいいスタートを切ることに成功しているバルセロナ。率いているチャビ・エルナンデス監督の評価も上がっている。
チャビ・エルナンデスといえば、バルセロナで選手としても成功を収めたことで有名。今回はそんな「バルセロナで選手も監督も務めた男たち」をご紹介する。
なお歴史上では26人存在するため、その中から10名をピックアップした。
チャビ・エルナンデス
選手:1984~2015
監督:2021~
現在バルセロナの監督を務めているチャビ・エルナンデスは、選手としてもクラブの歴史に名を刻んだスターだ。「ティキ・タカ」と呼ばれるサッカーの根幹としてチームの中心となり、数多くの栄光を手にした。
ロナルト・クーマン
選手:1989~1995
監督:2020~2021
「ドリーム・チーム」と呼ばれた黄金期のバルセロナでリベロを務めたクーマン。強烈なキックによって素晴らしいゴールをいくつも叩き込んだ。監督としてはクラブの苦しい時期を任され、変革期の犠牲になってしまった感も。
エルネスト・バルベルデ
選手:1988~1990
監督:2017~2020
エスパニョールやアスレティック・ビルバオで活躍した選手であったが、バルセロナでも2年間プレーしていた。2017年にルイス・エンリケ監督の後任として招聘され、強いチームを作っていたものの、2020年1月に不可思議にも解任されている。
ルイス・エンリケ
選手:1996~2004
監督:2014~2017
レアル・マドリーから加入したという珍しい選手の一人であるルイス・エンリケ。魂あふれるプレーでファンに愛された。監督としては2014年に就任し、3年契約を全うしたあとに退任。現在はスペイン代表監督を務めている。
ジョゼップ・グアルディオラ
選手:1990~2001
監督:2008~2012
チャビ・エルナンデスの師匠的存在であるグアルディオラ。選手時代はエレガントなプレーメーカーとして活躍した。現役の晩年にフアン・マヌエル・リージョの下で学び、後にバルセロナBで指導者デビュー。2008年にはトップチームへと引き上げられた。
ヨハン・クライフ
選手:1973~1978
監督:1988~1996
1970年代にサッカーの歴史を変えた「トータル・フットボール」の申し子ヨハン・クライフ。バルセロナで選手として活躍し、そして1988年に監督として復帰した。「ドリーム・チーム」と呼ばれる伝説のチームを築いた。
カルロス・レシャック
選手:1965~1981
監督:1988、1991、1996、2001~2002
様々な形でバルセロナに貢献してきたカルロス・レシャック。1970年代に選手として活躍し、引退後はヘッドコーチや暫定監督として貢献。2001年には初めて正式に監督に就任し、のちにテクニカルディレクターも務めている。
ジョアキン・リフェ
選手:1963~1976
監督:1979~1980
バルセロナでキャプテンを務め、401試合に出場した名選手だった。引退後はコーチングスタッフとなったが、ルシアン・ミュレが退任したあとに監督へと引き上げられた。1年目でUEFAカップウィナーズカップを制覇したが、2年目に成績を落として解雇されている。
ルシアン・ミュレ
選手:1962~1965
監督:1978~1979
ジョアキン・リフェの前に監督を務めたルシアン・ミュレもかつてバルセロナでプレーした選手だった。レイモン・コパの後継者とも評価された司令塔だったが、それほど活躍はできず。なお、バルセロナを率いた唯一のフランス人監督である。
ラスロ・クバラ
選手:1951~1961
監督:1962~1963、1980
「マジック・マジャール」と呼ばれた伝説的なハンガリー代表チームの一人。長くバルセロナで活躍し、引退後はユースで指導者になった。それからすぐにトップへ引き上げられたが、無冠で終わったことで1年あまりの在任となっている。1980年もわずか半年ほどの指揮だった。