九州写真師コン 古賀さん(南島原)最優秀 ひょうたん透かし彫り作家モデルに

賞状を手にする古賀さん=南島原市有家町

 九州・沖縄8県の写真館で働く写真師たちが作品を競う「第123回九州写真師コンテスト」で、長崎県南島原市有家町の「古賀写真館」オーナー、古賀敏浩さん(42)の作品が第1部(人物写真)で最優秀賞に輝いた。古賀さんは「8年前から出品し、昨年は第3部(営業写真)で2位。歴史ある大会での高い評価に驚くと同時に重さを感じる」と喜んだ。
 九州写真師会連盟主催。九州の写真館の写真技術向上を図るために実施。第1部のほか、第2部(文化財)、第3部に計995点の応募があった。
 受賞作は、市内在住のひょうたん透かし彫り作家(78)をモデルに撮影。製作に臨む真剣な表情や情熱、静寂の中で彫る力強さなどをセピア調の作品の中に浮かび上がらせた。1~3部の1位の中から選ぶ総合順位でも2位(日本写真館協会理事長賞)に入った。
 今後の抱負について、古賀さんは「通常の営業写真撮影のほか、特に障がい児やその家族の思い出づくりに、写真という方向から支援活動も考えている」と語った。


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