民家火災で住人に避難誘導、協力し初期消火 3人を表彰 諫早消防署

表彰された(前列右から)徳永さん、小川さん、佐藤さん=諫早消防署

 長崎県諫早市小野島町で発生した民家火災で、住人を適切に避難させて初期消火に当たり、延焼を防いだとして、諫早消防署は8月30日、同町の佐藤嘉彦さん(57)ら3人を表彰した。
 表彰されたのは他に同町の小川文夫さん(54)、徳永國男さん(69)。
 同消防署などによると、8月8日午前3時ごろ、「パチパチ」という音と光に気付いた佐藤さんが隣家の外壁付近から炎が上がっているのを発見し、119番。出火元の民家の住人に避難を促すとともに、駆け付けた近くの小川さん、徳永さんと協力して消火栓にホースをつなぎ、初期消火に当たった。火事は外壁の一部を焼いただけで食い止め、民家にいた住人3人も逃げ出して無事だった。
 同消防署で冨岡正英署長が3人を表彰。佐藤さんは「早く消さなければと思い、急いで行動した。元消防団員の経験が役立った。けがや延焼もなく、被害が最小限に食い止められて良かった」と話した。


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