8月の熱中症搬送308人 長崎県内、4割が75歳以上

 長崎県は1日、熱中症による8月の県内救急搬送状況(速報値)を発表した。水準が低かった前年同期に比べ搬送者は71人増の308人。県消防保安室によると8月上旬に多く、同10日までの搬送者は45%に当たる140人だった。
 症状の内訳は▽重症(3週間以上の入院)2人▽中等症(3週間未満の入院)117人▽軽症(入院不要)189人。死者はいなかった。
 年齢別では75歳以上が122人で40%を占めた。40歳以上65歳未満67人、65歳以上75歳未満58人、18歳以上40歳未満30人-と続いた。発生場所は庭なども含む「住居」が123人で最多。
 屋外でのマスク着用は熱中症のリスクが高まるため、県は人との距離が確保できればマスク着用は必要ないとしている。同室は「秋にかけても油断せず注意して」と呼びかけている。


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