児童生徒数の減少で… 広島市・湯来地域の小中学校全て 統合を提言

広島市 佐伯区の湯来地域の住民が、児童生徒数の減少で、地域に5つある小中学校全てを1つに統合する提言書を広島市に提出しました。5つの小中学校が一度に1つに統合されるのは、広島市では初めてです。

【写真を見る】児童生徒数の減少で… 広島市・湯来地域の小中学校全て 統合を提言

2日は、湯来地域の保護者や住民で構成される検討会議のメンバーが、広島市教育委員会を訪れ、糸山 隆 教育長に提言書を提出しました。

湯来地域の小中学校検討会議 光井 利成 座長
「今後も少子化の進展が見込まれる中で、いずれは湯来地域の全ての小学校・中学校が存続できなくなってしまう恐れがある」

提言書では、湯来地域にある3つの小学校と2つの中学校の全てを1つの小中一貫校に統合するよう求めています。

ことし5月現在、5つの小中学校を合わせた児童・生徒数は230人で、10年前と比べて109人減少しています。およそ2年間に及ぶ地域での話し合いでは反対意見もあったものの、少子化による授業やクラブ活動への影響など教育上の配慮から最終的に統合で一致したということです。

光井 利成 座長
「学校は地域でのコミュニティの核になっているので、なくなるというのが(検討会議の)みなさん、悩まれたと思う」

広島市教委では、今後は統合する学校の設置場所など、地元と協議しながら検討を進めたいとしています。

© 株式会社中国放送