神奈川県立特別支援学校26校で通学関わる就学奨励費誤支給 過少が470人、過大は382人に

神奈川県東庁舎

 神奈川県教育委員会は2日、県立特別支援学校26校で特別支援教育就学奨励費を852人に誤って支給していたと発表した。自家用車で通学する児童・生徒らの通学費(ガソリン代)について、過去5年間で過少支給が470人分計90万7773円あり、過大支給が382人分計364万2999円あった。各校が算定を間違ったことが原因という。

 同奨励費は保護者の経済的負担を軽減するため、家庭状況に応じて就学に必要な経費を援助する制度。

 県教委によると、4月に相模原中央支援学校の保護者から問い合わせがあり、同校で197人に対する通学費の誤支給が発覚。先行して調査を終えた同校を除く県立特別支援学校28校の通学費の支給状況を、文書保存期間である2017年度から21年度の5年間分を調べたところ、横浜南養護学校と相模原養護学校を除く26校で誤りが判明した。最も多いケースでは、瀬谷養護学校で150人に対し、計331万2373円を過大支給していた。

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