壱岐を舞台に交流描く 絵本「みなとのピアノ」出版 カフェ店主とイラストレーター

ストリートピアノの前で絵本を紹介する町田さん(右)と小川さん=壱岐市芦辺町

 長崎県壱岐市のカフェ・ド・ルディー店主、町田久美子さん(60)=勝本町=とイラストレーター小川由美子さん(48)=芦辺町=が、同市に昨年設置されたストリートピアノを題材にした絵本「みなとのピアノ」を自費出版した。
 ストリートピアノは、「旅人たちにすてきな思い出づくりをしてほしい」と市民団体が芦辺町のフェリーターミナルに設置。同町に移住した画家コガワ健太さん(36)=青森県出身=が壱岐の風景や特産品などのイラストを施した。
 以前から「物書きをしたい」と考えていた町田さんは、ゴスペルなど音楽活動をする仲間との会話の中で「ピアノは生き物だ」との言葉を聞き、絵本のインスピレーションを得た。港に運ばれてきたピアノが絵描きや住民と出会い、交流を深める物語。友人の小川さんが挿絵を担当した。
 ペンネームは町田さんが簗瀬綾、小川さんがゆいぴょん。定価770円。フェリーターミナル内の土産物店やイオン壱岐店ブックワン、郷ノ浦町の松屋書房、カフェ・ド・ルディーなどで販売。問い合わせは町田さん(電080.5217.9356)。


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