【事件詳報】「スパーリング」と称して暴行か 男性会社員(19)を駐車場屋上から飛び降りさせた傷害などの疑いで15~18歳の6人逮捕

商業施設の立体駐車場の屋上で、会社員の男性(19)を取り囲んで暴行し、逃げるために屋上から飛び降りることを余儀なくさせたとして、警察は15歳から18歳の6人を逮捕しました。転落した会社員は一時意識不明の重体だったということです。

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傷害などの疑いで逮捕されたのは、広島市東区に住む足場作業員の男(18)など15歳から18歳の6人です。

警察によりますと、6人はほかの1人と共謀し、ことし6月30日、府中町にある商業施設の立体駐車場で会社員の男性(19)を殴るなどしたうえ、暴行から逃れようとした男性に、立体駐車場の屋上から飛び降りることを余儀なくさせ、けがをさせた疑いがもたれています。

飛び降りた男性は、全身を強く打ち、一時意識不明の重体だったということですが、現在の詳しい容体については、保護者の意向だとして警察は明らかにしていません。

調べに対し、6人のうち4人は容疑を認めているということですが、足場作業員の男(18)は「私は関係ない」、少年(16)は「暴行は間違いないが、傷害はやっていない」と否認しているということです。

警察は足場作業員の男(18)を主犯格とみていて、この男が「スパーリング」と称してほかの少年らと被害者を取り囲んで暴行に及んだとみています。

通りがかった人が、被害男性が屋上から飛び降りる瞬間を目撃し、施設関係者が警察に通報したということです。

逮捕された6人は、今回の事件直前に同じ被害男性を車に監禁した疑いや、複数回殴って大けがを負わせ現金5万円などが入った財布を奪った強盗傷害の疑いで、それぞれ先月逮捕されていました(処分保留)。

また、足場作業員の男については、今回の事件のおよそ2週間前に、広島市の公園で同じ被害男性の顔に打ち上げ花火をあてたうえ、被害男性の原付バイクを盗んだとして暴行と窃盗の容疑でも逮捕されていました(処分保留)。

逮捕された6人のうち4人は被害男性と面識がなかったということで、警察が事件のいきさつを詳しく調べています。

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