102万円の使途不明金が発覚 那須塩原交通安全協会東那須野支部

 那須塩原市の那須塩原交通安全協会東那須野支部で、2021年度に約102万円の使途不明金があったことが5日までに、同支部への取材で分かった。

 同支部の21年度決算は、収入の約199万円に対し、支出は交通安全に関わる活動費約63万円。残金は約34万円で、残る約102万円が不足している。

 同支部によると、会計担当者が使途不明金に関係している可能性がある。当時の会計担当は1人だった。

 同支部はボランティア団体として地域の交通安全活動に当たっている。21年度の収入は市民や企業の協賛金約106万円、那須塩原市と那須町からの補助金などを元に同協会が交付した約29万円。残りは前年度繰越金を充てている。

 使途不明金の影響で、同支部は啓発に使う横断幕の新調などができなかったという。

 同支部は協賛者に経緯を説明し、銀行口座の出入金を複数人で行うなど再発防止策を講じた。同支部は「非常に責任を感じている。資金的に弁護士を雇う余裕がなく、(使途不明金を)どう取り戻すのか悩んでいる」としている。

 

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