大型で強い台風11号は、6日朝から昼前にかけて広島県内に最も近づきました。県内各地で強い風による影響が出ました。
末川 徹 記者
「時折り、海の方から強い風が吹く瞬間があります。広島・廿日市市の国道2号沿いです。この先の道路、波が越えてきたということで、現在、通行止めとなっています」
国道2号は、廿日市市から大竹市のおよそ4キロで、一時、通行止めになりました。波がかかるため、現場の作業員がう回するよう呼びかけていました。
台風11号は、日本海を北東へ進んでいます。6日朝から昼前にかけて広島に最も近づきました。広島市中心部でも風が吹きつける中、傘を持ち歩きながら通勤・通学する人の姿が見られました。
県内が風速25メートル以上の暴風域に入ることはありませんでしたが、6日未明からは強い風が吹き、波も高くなりました。
坂本 可織 記者
「大きな街灯が根元から倒れ掛かっていて、風の強さを物語っています」
広島市南区では、午前10時前、道路沿いの街灯が折れかかっているのが見つかり、一時、道路が規制されました。
各地の最大瞬間風速は、庄原市高野で25.7メートル、広島市中区で22.1メートル、三次市で19.8メートルなどを観測しました。
廿日市市の消防によりますと、午前、市内で自転車に乗っていた70代の男性が風にあおられて転倒し、けがをして病院に運ばれたということです。
台風は日本海を北上していて、広島からは遠ざかっています。