倉敷市は、24日から11月までの土日曜計4日間で、市内の路線バスと水島臨海鉄道を乗り放題とする「運賃無料デー」を初めて行う。新型コロナウイルス禍で利用が落ち込んだ公共交通の需要喚起が狙いで、運賃全額を市が負担する。
9月24日、10月9、16日、11月5日の4日間で、朝市や国際交流のイベントなどに合わせて設定。利用者の年齢や住所は問わない。
バス、鉄道とも1日に何度も利用可能で、乗車時に整理券を取り、降りる際に指定の回収箱に入れる。JR倉敷駅―岡山桃太郎空港間などルートのおおむね半分以上が市外を走るバスの7路線は、対象から外した。事業費は約1500万円。
市によると、コロナ禍で市内の路線バスと水島臨海鉄道の乗客は買い物、観光客を中心に2~3割減少しているという。市交通政策課は「多くの人が公共交通を使うきっかけとなれば。地域経済の活性化にもつなげたい」としている。
コロナ対策の運賃無料化は、岡山市も昨年11、12月に実施。路線バス、路面電車とも利用者が前週の同じ曜日に比べて最大2.4倍となるなど好評だった。今年は7月から12月まで計8回を予定している。