オオサンショウウオが産卵 世界記録も 広島市 安佐動物公園で2年ぶり

広島市の安佐動物公園で2年ぶりにオオサンショウウオが産卵しました。世界記録も打ち立てました。

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坂本 可織 記者
「こちらの水槽にはことし、生まれたばかりのオオサンショウウオの卵が展示されています」

直径およそ3センチ。卵黄が透明な膜に覆われ、数珠つなぎになっています。見た目の美しさから安佐動物公園は “真珠のネックレス” とも呼んでいます。

先月から今月までに3匹からおよそ1500個の卵が生まれました。

41歳の「イガグリ」です。今回の産卵で年齢が確認できる個体としては世界最高齢の産卵記録を更新しました。

オオサンショウウオ飼育 野々上 範之 副担当
「1979年に安佐動物公園で生まれるまでは、1900年の最初ごろ、オランダで生まれたという例ぐらいしかなく、そもそも飼育下でそんなに昔から生まれた個体がいないので、世界的に見ても、少なくとも何歳まで卵を産むことができるか、わかっている貴重な個体です」

今回の産卵はイガグリにとって15回目で、ほかのメスよりも生命力が強いことから、今後の記録更新も期待されています。

おととし「イガグリ」が産んだ卵からかえった子どもたちも順調に成長していました。

今回、生まれた卵の一部は公園内で展示していて、幼生がかえるのは10月上旬ごろの見込みだということです。

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