安倍元首相国葬 菅前首相が友人代表であいさつへ 官房長官で長期政権支え 岸田首相「多くの人が納得できる人選」

菅義偉前首相(資料写真)

 27日に実施する安倍晋三元首相の国葬を巡り、松野博一官房長官は6日の定例会見で、菅義偉前首相(衆院神奈川県2区)が「友人代表」として追悼の辞を述べると発表した。

 岸田文雄首相は周囲に「多くの人が納得できる人選」と説明しているという。首相周辺によると、事前に意向を確認し、5日に菅氏の事務所を訪れた際に正式な承諾を得たとしている。

 菅氏は三権の長に続いて追悼の辞を述べる。松野官房長官は「ご遺族の意向をお聞きした上で、長きにわたる内閣総理大臣の職にある間、密接に仕事を共にされた方が友人を代表して故人に対する追悼の辞を読むにふさわしいと考え、お願いした」と理由を述べた。

 菅氏は第2次安倍政権以降、約8年にわたり官房長官を務めて政権運営を支えた。安倍氏が銃撃を受けた当日に奈良県の病院に駆け付け「さみしがり屋だったので、そばにいてやりたかった」と心境を説明した。

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