米人気俳優への性的暴行の告発者 ドキュメンタリー制作者を非難「プライバシー考慮せず悪用」

俳優アーミー・ハマー(36)からの性的暴行を告発した女性が、ドキュメンタリー番組の制作者を「トラウマを悪用」していると非難した。『君の名前で僕を呼んで』などで知られるアーミーを昨年3月にレイプで告発していたエフィーと名乗るその女性は、HBOとディスカバリープラスによる3部構成の『ハウス・オブ・ハマー』を「極度に不適切」だと指摘している。

ロサンゼルス・タイムズ紙によると、その26歳の女性は、アーミーからの暴行を語った記者会見の1カ月後にインタビューを求められたそうだが、それを断り「多くの人々にとって非常に悲劇的で弱い立場におかれた時を、私達の癒しの過程とプライバシーも考慮せずに悪用するのは極度に不適切です」「私のトラウマを悪用する彼らのやり方は最低」と話したという。

一方で制作のジュリアン・ホッブスは、レイプや人食い願望といったアーミーへの告発に光を当てる「義務」があったとした上で、「誰かが映画を作って欲しくないと言ったからと言って映画を作るのをやめたら、映画が作られることはありません。現実は、誰もが映画に賛同するわけではないのです。しかし、物事を進めるにあたって、倫理的に正しい側に立つべきだと思います。どういう映画になるかオープンで率直、そして包括的である必要があります」と語っており、アーミーに関し警察が捜査を続けているのは、エフィーさんの件のみであることから、同番組内では、エフィーさんとアーミーとの間で交わされたインスタグラム上でのメッセージや、アーミーから被害を受けたとされるほかの女性達が名乗り出るきっかけとなった記者会見の映像は使用するものの、詳細を語ることを避けたと説明した。

一方のアーミーは現在、ロバート・ダウニー・Jr(57)が所有する家に滞在し、更生に励んでいるという。

ある関係者はページシックスにこう話している。「彼はロバートが所有する家の1軒で、自らに活を入れていますよ。彼はしらふで、良き友人や彼の子供達と多くの時間を過ごしています」

また友人達は、エリザベス・チェンバースと2010年から2020年まで結婚生活を送り、2人の子供をもうけたアーミーが、性暴行告発に関する同ドキュメンタリーにより「潰されてしまう」ことを心配しているそうだ。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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