川崎市バス、27年ぶり値上げ 10月1日から220円に 市交通局「厳しい経営状況、収支改善必要」

川崎市バス(資料写真)

 川崎市交通局は10月1日から、路線バスの料金を現金、ICカードともに210円から220円に値上げする。市交通局によると、消費税引き上げに伴う値上げを除くと、料金値上げは1995年3月以来となる。

 小児の普通乗車料金は現金110円で変更せず、ICカードは105円を110円とする。IC1日乗車券は大人510円を550円、定期乗車料金は1カ月9450円を9900円とする。

 一方、通学定期は子育て世帯の経済的負担軽減のため引き下げる。中学生以上は1カ月7430円を7300円、小学生までは1カ月2430円を2400円とする。

 同局は「車両の更新台数増加、老朽化した営業所の建て替えなどで厳しい経営状況が想定される。輸送サービス維持へ、経営努力に加えて料金改定による収支改善が必要と判断した」と説明している。

© 株式会社神奈川新聞社