葉山町議会、安倍氏国葬反対の意見書可決 政府・国会に提出へ 「法治主義にも財政民主主義の原則にも違反」

葉山町役場

 神奈川県の葉山町議会は6日の本会議で、近藤昇一氏(共産)から提出された「安倍元首相の国葬に反対する意見書」案を賛成多数で可決した。後日、政府や国会に提出する。

 意見書は、政府が安倍晋三元首相の国葬を閣議決定したことについて、「国葬の要件を定めた法規がないもとで、国会審議も経ず、約2億5千万円の国費を投じて実施しようとしている」と指摘し、「法治主義にも財政民主主義の原則にも違反する」と批判。

 さらに、国葬を行うことで「元首相の政治的立場・姿勢を国家として全面的に公認・賛美し、弔意を個々の国民に事実上強制することにつながる」と懸念を示している。

 意見書案の審議では賛成、反対の立場から計7人が討論を行い、それぞれ持論を展開した。採決の結果、議長を除く13人のうち8人が賛成して可決した。

© 株式会社神奈川新聞社