MYOKO UPCYCLE MARKET 廃材コースター販売 妙高市東陽町の山﨑建設 地域課題解決へ取り組み 上越市立歴史博物館1階カフェスペース

 妙高市東陽町の山﨑建設(山﨑健太郎社長)は今年から、妙高の課題解決を目指す取り組み「MYOKO UPCYCLE MARKET(ミョウコウ・アップサイクル・マーケット)」を進めている。その一環として19日まで、上越市立歴史博物館(同市本城町)の1階カフェスペースで廃材を活用した品を展示するポップアップストアを出店している。

MYOKO UPCYCLE MARKETの一環として上越市立歴史博物館カフェに出店している山﨑建設の山﨑社長

 同社は2019年からSDGsに取り組んでおり、その中で山﨑社長(42)は持続可能な社会のために自社の分野でできるものとして空き家再生、廃材活用、集落創生の三つのミッションを定めた。今回の出店は廃材活用として製作したコースターを出品している。

廃材を活用したコースター。大きさ10・5㌢×10・5㌢、厚さは2㌢

 建築に欠かせない柱に使われた集成材を活用。厚みがあり乾燥させているため、水分をよく吸収し、また複数の板を組み合わせているため多彩な木目の表情が楽しめる。今後は介護福祉施設利用者に作業を依頼し、可能な範囲で新商品の開発を行うという。妙高市のふるさと納税返礼品にも申請している。
 廃材はリサイクル率が9割近いといい、今回の取り組みは「ごみを減らしたいという趣旨」と山﨑社長は説明する。その中で昨年上越市で開かれた「なおえつうみまちアート」の作品「直江津アップサイクルセンター」にヒントを得て、使わなくなったものに付加価値を付けるアップサイクルの手法を考えた。同イベントに関わり、新たな新潟の土産物を開発している「NIIGATA SOUVENIR CLUB(ニイガタスーベニアクラブ)」の飯吉和彦代表の協力で出店している。

NIIGATA SOUVENIR CLUBの商品や直江津アップサイクルセンターの作品と組み合わせて展示している

 山﨑社長は「地元地域が衰退すれば仕事がなくなる。持続可能な社会のためには地域の課題解決が必要」と思いを話す。空き家再生は移住希望者のニーズがある賃貸の一軒家をリノベーションしており、今後は地滑り防止工事で関わることが多い同市平丸などで集落創生を進めて行く。

© 株式会社上越タイムス社