瀬戸芸夏会期18.7万人来場 コロナ第7波猛威、前回の7割

宇野港で新作「本州から見た四国」を鑑賞する来場者=8月5日

 岡山、香川両県の島々と港を会場とする「瀬戸内国際芸術祭2022(瀬戸芸)」の実行委員会は8日までに、夏会期(8月5日~9月4日の31日間)に延べ18万7483人が訪れたと発表した。新型コロナウイルスの流行「第7波」が猛威を振るう中、春会期に続き外国人観光客も回復せず、1日当たりの平均来場者数は6048人で、前回同期の約7割だった。

 会場別では、香川県側は直島が5万962人と最多で、小豆島4万3523人▽豊島2万9452人▽高松港周辺1万8618人―と続いた。感染防止対策で開幕を10日遅らせた大島は1557人。岡山県側は岡山市・犬島が9153人、玉野市・宇野港周辺が1万241人だった。

 実行委事務局は「秋会期は香川西部の4島が加わり、さらに魅力が増す。コロナ禍の先行きは不透明だが、安心して楽しんでもらえるよう感染対策をさらに徹底したい」としている。秋会期は29日~11月6日の39日間、夏会期の会場に本島、高見島、粟島、伊吹島を加えた11島2港で開催する。

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