長崎県佐世保市立赤崎小6年の田中陽仁君(11)は、夏休みの自由研究で、地域の自動体外式除細動器(AED)設置場所を紹介するノートを作った。田中君は「やりきったという達成感でいっぱいです」と笑顔で話した。
小学生の女の子が、AED設置場所を調査していたことが人命救助につながったというニュースを見て、自分の身の回りでも何かあった時に力になれるようにと制作を決めた。
日本各地のAED設置場所を紹介するウェブサイトを基に、自宅近くの場所を確認した。ノートには、「いちょうクリニック」(赤崎町)や「九十九島ビジターセンター」(鹿子前町)など、11カ所を記載。設置場所全てに足を運んで撮影したAEDなどの写真を貼ったり、「人が集まる場所に置いてある」などの気づきを書いたりしている。
設置場所を調べるだけでなく、AEDの模型を紙粘土などで作って構造も勉強しており、「AEDといっても何種類もあることが分かった。どこに設置してあるか知ることができたので、今後身近な場所で人が倒れたら人命救助に協力したいです」と話した。