「縄文人がやってくる」(仮)横尾監督ら 長崎でトークイベント

地元の長崎への思いを語り合う横尾監督(右)ら=長崎市油屋町、ダイアゴナルラン長崎

 長崎県を舞台にしたラブコメディー映画「縄文人がやってくる」(仮)を制作している佐世保市出身の横尾初喜監督(43)らによるトークイベント「映画で地域課題解決って何?」が3日、長崎市内であった。同作品に携わる俳優やスタッフも登壇し、地方で映画を作る魅力などを語り合った。
 横尾監督らはキャストのオーディションや撮影場所の公開などを通して、「オール長崎」の映画を毎年撮影するプロジェクトを進めており、同作品が1作目。イベントはこのプロジェクトを応援し、地域活性化につなげようと、十八親和銀行が主催した。
 登壇者は、長崎で映画に携わる理由や制作中の映画で伝えたいこと、地元への思いなどを語った。横尾監督は、2019年公開の映画「こはく」の撮影時に長崎の人の温かさを感じたエピソードを紹介し、「長崎の方々が持っている優しさ、愛を毎回作品に詰め込んでいきたい」と話した。若い世代が県外へ流出している本県の課題を挙げ、映画制作に付随して、学生スタッフと共に地元企業のショートムービーを作り、若者が企業を深く知る機会をつくることなどを提案した。
 県民オーディションで選ばれ、「縄文人がやってくる」に出演する森あゆみさん(23)は「良い作品になるよう、今、持っている力以上のものを出したい」と意気込んだ。
 イベントには約35人が参加。映画の撮影日程やお知らせはインスタグラムなどの交流サイト(SNS)で公開している。


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