手間かけたマスカットおいしい 岡山・西大寺小で農家が食育授業

給食で岡山県産アレキを食べる児童

 岡山県特産のマスカット・オブ・アレキサンドリアについて学ぶ食育授業が9日、西大寺小(岡山市東区西大寺上)であり、3年生88人が生産者から栽培方法などを教わった。

 50年以上育てる農家の赤木悟志さん(72)=北区=が講師を務めた。エメラルドグリーンの果実と枝を見せながら、病気に弱い上、何度も粒を間引くといった手間のかかる品種だと説明。おいしい食べ方の質問には「枝に近い粒ほど甘い。皮ごと食べて」と答えた。

 給食で全校児童に2粒ずつ振る舞われ、女児(9)は「エジプト原産と教えてもらい勉強になった。すごくおいしかった」と話した。

 県産アレキは国内生産量の約9割を占める。一方で栽培の難しさや種なしブドウの普及に伴い、栽培面積はこの20年、減少を続けている。食育授業は市中央卸売市場(南区市場)の小売業者などでつくる「青果物消費拡大推進委員会」が、2010年から行っている。

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