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23日の西九州新幹線開業を前に、長崎県警は9日、大村市植松3丁目の新大村駅で、駅構内での爆発物を使ったテロを想定した訓練を実施した。
官民連携でのテロ対策の枠組み「テロ対策パートナーシップ長崎」の活動の一環。県警とJR九州長崎支社の計約50人が参加した。
訓練では「ホームに刃物を持った不審者がいる」との連絡を受け、駅員が警察に通報。駅員は客を避難させ、刺股(さすまた)を手に警察の到着まで不審者をなだめるなどの対応を確認した。警察が取り押さえた後は、不審者が残した爆発物を回収する訓練も実施された。
県警の杉本正彦警務部首席参事官は「多くの人が集まる駅などソフトターゲットを狙った事件が全国でも起こっている。訓練で終わらせず、いざという時に冷静な判断ができるようになることが大事だ」と講評した。
23日付で新大村駅長となる同社の井手正剛さんは「有事の際は乗客の安全を第一に、警察と協力しながら対応する。安心して利用できる駅にしたい」と話した。